正岡子規の俳句を詠みながら『ヒーリング・ショパン』を聴く
何度も断っていますが、私はあまりお酒が得意ではありません。でも今日は有給休暇なので昨晩は生ビールを2缶飲みながら正岡子規の俳句を詠みつつ『ヒーリング・ショパン』を聴きました。これがなかなか良い感じの一人宴会だったのです。
ここに印象に残った子規の句を記しておきたいと思います。
コホロギヤ物音絶エシ台所
虫ノ音ノ少クナリシ夜寒カナ
芋虫や女をおどす悪太郎
神鳴ノ鳴レトモ秋ノ暑サカナ
たらちねの花見の留守や時計見る
墓ノ木ハ茂リヌ玉ヤ腐ルラン
酒を煮る男も弟子の発句よみ
寒食の村を過行飛脚かな
蒲公英ヤボールコロゲテ通リケリ
大仏ノ目ニハ吾等モ朧カナ
残雪ニ雛白キ余寒カナ
貧をかこつ隣同士の寒鴉
薬のむあとの蜜柑や寒の内
芭蕉の句には大河の流れの勇壮さが感ぜられます。
五月雨ヲアツメテ早シ最上川
蕪村の句には五月雨で増水する大河への隠しきれない不安感が感ぜられます。
五月雨ヤ大河ヲ前ニ家二軒
癒しの効果を持つ『ヒーリング・ショパン』を聴くと心が落ち着きます。
繊細で優雅なメロディー、感情豊かなピアノの音色、自然のせせらぎの冷涼な音、朝の時刻を告げる小鳥たちのさえずり、それらのどれもが普段仕事で忙しい私たちに癒しの効果をもたらしてくれます。
俳句と繊細で感情表現豊かなピアノの音色とお酒は相性が良いと感じた次第です。
それではこれから朝食にしようと思います。またこのブログの場で会いましょう。Na razie(ナラジェ)。
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